Archive for 6月, 2012

古民家再生

  テレビ番組で古民家の再生を取り上げたものがありました。人気があるようなことは聞いてはいたものの具体的にはよく知りませんでした。

 番組が進むにつれ、どんどん興味をそそられるように引き込まれていきました。築何十年も建った風化しそうな古い建物が最後には新しささえ感じるようなモダンな建物へと変化していったのですから、それはイルージョンのようでした。

 古民家に利用されている木材は、保存状態のよい物なら建てた当初よりも木材自体の強度が増すといいます。木造在来工法で建てられる民家には太い柱や梁が随所で使用されています。古民家を再生する際にこれらの柱は残されて他の材は間引いていきます。新しい木材と古材とでは年季が違い、まったく色味が異なっています。新しい木材は古材に合わして着色することはしません。あえて違いを出すことで古くなった建物を壊して作り替えるのではなく、手を加え存続させていることを誇張しているようにさえ感じます。

 それが古民家を再生させるということなのでしょうね。

 滋賀のリフォーム会社でしたが、最近は古民家の再生を依頼されることが徐々に増えてきたと言います。マスコミに取り上げられると余計に反響を呼んで古民家再生の依頼が増えるのではないでしょうか。

 完成した古民家は本当に素敵でした。新しい中に見え隠れする古きよき建材が息を吹き返し、生き生きとしているのが印象的でした。片田舎のような場所でしたが、周りの風景にもすんなりとマッチしていたモダンな古民家。伸びた軒の下にある広縁で夫婦でのんびりとお茶を飲んでいる施主夫婦の映像が今でも目に焼き付いています。