夜景の見える浴室

日本人は、まだまだ、照明をうまく使いこなせていない印象です。
照明の種類には、シーリングライト、ブランケットライト、ダウンライト、スポットライトなどがありますが、それらを組み合わせて、照明プランを作っていくわけです。しかし、バスルームは特殊な環境で、高温多湿になるだけでなく、そんなに長い時間を過ごすわけではないけれど、くつろぎを演出したい空間でもあります。しかし、限られた狭い空間ですから、なかなか照明を工夫するということができません。

私の友人が住まいを新築したのは、我が町の東部に広がる団地です。ここは、丘陵地を造成したので、眼下には、市街地や瀬戸内海も見下ろすことができ、とても良い眺めです。そこで、LDKの南側の開口部を大きく開け、バスルームの南側も窓にして、湯船につかりながら、夜景を見えるようにしたいと思いました。窓をどのようにしたらよいかばかりを考えて、照明については、あまり考えませんでした。

実際に生活を始めて、入浴すると、照明の光が明るすぎて、窓ガラスに反射し、うまく夜景を見ることができません。照明を消してしまうと、やはり転倒したりして、危ないです。今思えば、照明をバスルームの天井の中央の位置に設置するのでなく、水栓がついている壁の窓近くの高い位置に設置すれば良かったと思いました。窓の近くに照明を設置すると、窓ガラスに照明の光が反射しにくいです。

その上で、照明自体に調光機能がついているものを選べばよかったと思っています。照明の明るさを100%、40%、15%、1%に調節すれば、夜景も楽しむことができます。夜景だけでなく、深夜に入浴する時は、少し明るさを落とすことで、リラックスができ、疲れも取れますし、スムーズに入眠することができます。照明の役目は、十分な明るさを得るだけではなく、そのシーンに合わせた明るさというのが演出していくことも重要だと思いました。

キッチンで家事のしやすさが変わる!

女性にとってキッチンは非常に重要な空間です。キッチンは家事の中心的空間がゆえに、キッチンの広さやキッチンの配置、キッチンのスタイルによって家事のしやすさや効率が大きく変わってくるのです。以前は、壁付けのI型のキッチンが多く設けられていました。壁付けのキッチンはスペースに余裕がない場所でもスッキリとした印象に仕上げられますし、ダイニングスペースを広々と空間を有効的に利用できます。

しかし、キッチンで家事をしている時間は、壁に向かっているため孤独感や疎外感を感じやすいのです。キッチンで家事をしながらでも家族の様子が把握できたり、コミュニケーションがとれるキッチンスタイルが人気となっているのです。リビングに向き合う形で対面式のキッチンが非常に人気です。

あまり使い勝手のよくない吊り戸棚をなくし、リビングやダイニングとの境の間仕切りをできるだけ設けないようにすることでLDKの一体感が高められます。家族の繋がりをよりかんじられますし、コミュニケーションも取りやすくなるのです。高い位置に設けられた吊り戸棚は物の出し入れがしにくく、使い勝手があまり良くないと感じている人も多いと思います。思い切って吊り戸棚を取り除き、空間的な開放感を得てみてはいかがでしょうか。

このキッチンスタイルは家事がしやすいだけでなく、育児との両立もしやすいスタイルとも言えます。キッチンで家事をしながらも食事をする家族の様子に目が届きやすく、リビングで遊ぶ子ども達の様子も把握できます。壁付けキッチンと比較すると育児との両立もしやすさは大きく違います。キッチンのあり方を考え、自分にぴったりのキッチンを設けたいものです。

広々とした洗面室

住まいの中心であるLDKと同じくらい重要視されている空間があります。それは、家族みんなが一日何度も使用する洗面室です。手洗いや歯磨き、ヘアセットやお化粧など身だしなみを整えたり、入浴の前後など一日何度も使用しますし、ここには洗濯機を設置することから家事を行う場所でもあるのです。いろいろな用途で使用される洗面室だからこそ、使いやすく居心地のいい空間を保つ必要があるのです。

まず広さです。今までは洗面室の一般的な広さは1坪と言われていました。しかし最近では1坪以上の広さに余裕のある洗面室が設けられることが多いです。洗面室に広さがあることで、大きさのある洗面台を設けることができます。3面鏡を2連づかいにした広い洗面台があれば、家族が二人並んで同時に歯磨きをしたり、身だしなみを整えることができます。朝の身支度で追われる時間帯にはこのような大きさのある洗面台があると非常に便利です。

入浴の前後でも使用する洗面室は、服を脱いだり、着たり動作が多いのです。広さに余裕のある洗面室は着替えがしやすくもなるのです。いろいろな用途で使用される洗面室には、収納しておきたいものも多いのです。洗面室で必要な物が全てこの空間で管理できるように、収納スペースをしっかりと設けておきましょう。洗濯関連用品やタオル類、シャンプーなどの在庫、そして家族の下着やパジャマまでここにあると便利です。壁一面にオープンクローゼットを設けて、必要な物がきちんと収納できるスペースを確保しておく家庭も多いのです。広さに余裕があることで、毎日使用する洗面室がより使いやすい空間となるのです。

二階で過ごす時間

二階建て住宅を建てても一階で過ごす時間ばかりが重視されがちです。そのため家族が長時間過ごすリビングは最高の空間造りを行うのです。しかしせっかく建てた二階建て住宅で、二階はほとんど使用しないということになれば空間がもったいありません。一階だけでなく二階で過ごす時間にもしっかりと目を向けて欲しいのです。階段を上がった先のホールをただの通路にしていませんか。

最近の住宅の傾向としてこの二階ホールを有効活用しています。趣味を楽しむスペースとして活用したり、セカンドリビングとして、室内干しスペースとして、オープン棚を設けて収納スペースを確保したりと様々な活用法が取り入れられています。

我が家は二階ホールの壁を利用して天井にまで広がる本棚を設けました。この本棚の前には本を落ち着いて読む読書スペースを設けたのです。たくさんある本の整理場所に今まで困っていたのですが、大容量の本をここに一か所で管理できています。読書スペースでは一人で読書に集中することもできますし、親子で本を通してコミュニケーションを取ることもできます。ここにこのスペースを設けたことで二階で過ごす時間が長くなりました。一階とは違った特別な時間を過ごせるので二階で過ごす時間も非常にワクワクしています。

私の友人は二階ホールをスタディコーナーとして利用しています。子ども達が並んで勉強したり、旦那さんの書斎スペースとして利用できるスペースがあることで個人の時間を大切にできるようになったようです。二階で過ごす時間をしっかりと考え空間造りをしてみるのもいいと思います。

夫婦で意見が分かれたところ

家造りは決めなくてはいけないことがたくさんあります。それだけに夫婦で意見が分かれることも多々あります。我が家も実際に家造りを体験して、夫婦で意見が対立することがたくさんあり大変でした。しかし意見をぶつけ合い、いいアイデアを模索する中で完成した住宅は、達成感や充実感で満たされ、最高に住みやすい家になったとも思います。

我が家が家造りを行う中で夫婦で意見が分かれたところは、二階にトイレを設けるかどうかということです。以前住んでいた二階建ての賃貸住宅には二階にはトイレがありませんでした。私の実家にも二階にはトイレがありません。二階にトイレがある家で生活をしたことのない私にとって、二階にはトイレは必要ないと思っていました。子ども達も4歳と2歳で小さいので一階で過ごす時間が長く、二階にトイレを設けても使用する機会は非常に少ないのです。

二階にもトイレを設けるということはコストもお手入れも二倍になるということも忘れてはいけないのです。家計を守り、家事を行う私にとって必要性を感じない二階のトイレは設置しなくてもいいと思っていました。しかし主人は二階にトイレがあれば、高齢になった時も便利だし、宿泊者が気兼ねなくトイレを使用できるようにするには二階にもトイレは必要だ!と言い張るのです。

しばらく話し合いが続き、我々が出した結論は、必要性が高まった時に、二階にもトイレを設けるということにしました。必要性の少ない現在は、トイレスペースは収納スペースとして利用します。必要性を感じたらすぐに設置ができるように排水管工事までしっかり行っておきます。二階で過ごす時間も増え、必要性が高まればここにトイレを設置するのです。このようにしたことで、その時々で最適の暮らしを送れ、コストやお手入れの手間を省くことができ家に一番長くいる主婦に優しい家になったと思います。しっかりと話し合い最良の選択を行い、最高の住宅を完成させましょう。

玄関にニッチ

我が家の新築住宅には玄関に飾り棚としてのニッチと収納機能を兼ね備えたニッチを組み合わせたものを設けました。玄関は住宅の顔とも言われる部分です。第一印象を決める大事な空間であるだけにこのようにデザイン性にも機能性にも優れたニッチを設けたのです。床から天井近くにまで広がる縦長で細身のニッチの上部と下部は飾り棚として利用します。お花やお気に入りの雑貨を飾れば玄関の印象も華やかになります。玄関の目を引くアクセント的な存在になってくれるのです。

その中段部分は、お客様用のスリッパラックとして収納スペースとしました。お客様用のスリッパの収納場所に頭を悩ませている人も多いと思います。使用頻度が低いため、置きっぱなしにしているとホコリをかぶってしまいますし、玄関の床に置き型のスリッパラックがあれば邪魔に感じたり、見た目にもよくありません。このニッチ内にお客様用のスリッパをしまうことで、邪魔に感じることもありません。スリッパが目に入ると見た目にも良くないので、ここにはミラー扉を設けました。

扉があることでスリッパを隠して収納できますし、スリッパにホコリをかぶりません。またミラー扉なので外出前に身だしなみをチェックするにも最適です。このニッチを設けたことでお客様のおもてなしにも適していますし、家族が身だしなみを整えるにも適したニッチとなりました。壁の厚みを有効利用させてデザイン性にも収納機能としても充実させた空間造りをしたいものです。

洗濯物干し場

洗濯は毎日行う家事の一つです。それだけにしっかりと環境を整え家事への負担を感じないようにしておきましょう。洗濯物干し場は屋外用は当たり前のように設けると思うのですが、意外と見落とされがちなのが室内用の洗濯物干し場です。雨などの悪天候時には屋外に洗濯物を干すことができません。また花粉が多く飛散するときや、大気汚染物質が多く飛来する時は屋外に洗濯物を干すのに抵抗を感じてしまいます。このような気象状況の時でも洗濯物をきちんと干せるように室内用の洗濯物干し場を設けておくのです。

そうすれば外出して帰宅が遅くなる時でも便利です。屋外用においても室内用においても洗濯機のある洗面室からの動線に配慮しましょう。屋外用で多いのが、一階の洗面室で洗濯を行い二階のバルコニーで干すというスタイルです。濡れて重くなった洗濯物を抱えて移動するには動線が長いですし、途中で階段を挟みます。若くて体力のある間は気にならないかもしれませんが、高齢になるにつれ体に大きな負担を感じてくるでしょう。

一番いいのが、洗面室に勝手口を設けて、その先に洗濯物を設けるスタイルです。ほとんど移動することなく洗濯物を干せ、体に負担をかけることもありません。そして室内用の洗濯物干し場においても洗面室を広く取り、ここに設ける人が多いです。洗濯機のある場所に室内用の洗濯物干し場があれば移動せずに衣類を干せて家事の効率が高まります。動線に配慮しながら屋外用と室内用の洗濯物干し場を設けましょう。

一階が見渡せるスキップフロア

我が家は家造りをすることになり多くのモデルハウスや完成住宅会に参加してきました。数多くの住宅を見てきて我が家にもぜひ取り入れたいなと思ったのが、一階を見渡せるスキップフロアです。階段と言うと一階と二階を繋ぐ通路でしかないと思っていた私は、階段途中に多目的に使用できるスペースを設けていることに衝撃を受けました。ここで過ごす時間は一人の時間を楽しむこともできるのですが、一階を覗けばLDKにいる家族の様子が目に入ってくるので家族との繋がりを感じることもできるのです。

我が家にこのスペースを設けるのであればここをママスペース兼パソコンスペースにしたいと思います。私は家事や育児の合間にパソコンを使い自宅で仕事をしています。また主人も持ち帰りの仕事が多いため仕事に集中できる空間がほしいと思っていました。しかし我が家にはまだ目の離せない小さな子どもが居るため、パソコンで仕事をしながらも子どもの様子は把握しやすい環境でなければいけないのです。一階を見渡せるスキップフロアであればここで仕事をしながらも子どもの様子をしっかりと把握できるのです。

ここにはカウンターと収納スペースがあれば多目的に使用できる便利なスペースとなるのです。カウンターがあればパソコンもできますし、洗濯物をたたんだり、アイロンがけをしたり、家計簿をつけたりもできます。資料を広げて仕事をすることもできますし、将来的には子どものスタディコーナーとして利用することもできます。多目的に使用するには収納スペースは欠かせません。

可動オープン棚を設けておけば、パソコン関連用品や、仕事の資料、子どものおもちゃに勉強道具といろいろな物を収納しておくことができます。物がきちんと片づけられることで多目的に使用できるのです。子どもがここで遊んでいても、キッチンで夕飯の支度をしながらスキップフロアの様子を伺えるので、安心してそれぞれの時間を過ごすことができます。一番の魅力は家族の繋がりを感じながらも、個人の時間も満喫できることだと思います。一人でホッとできる空間があるのとないのでは住宅の居心地も大きく変わってくるのです。

家族の繋がりを感じられる家

我が家の家造りのテーマは、家族の繋がりを感じられる家にするということでした。そこでまず取り入れたのが、最近人気となっているリビング階段です。家族の集まるリビングを必ず通らなければ二階の部屋には行き来できないようにすることで、家族がリビングで顔を合わせる機会が自然と作りだせるのです。

子どもが小さい間は親と過ごす時間が当たり前のようになっていますが、成長するにつれ一人の時間やお友達との時間が増えてきます。このようになった時でも家族が顔を合わせて、自然とコミュニケーションが生まれやすい間取りにしておくことで家族関係の良好さが保て、家族の繋がりを大切にできるようになるのです。

またこのリビング階段は子どもの犯罪率を下げているというデータが出ているのです。家族関係の悪化は子どもの犯罪率にも繋がりやすくなるので、そういう意味でも家族関係の良好さというのは大事なのかもしれません。そしてリビングの一部を吹き抜けにしました。そして吹き抜けに面して二階にはファミリスペースを設けています。

セカンドリビングのような空間で家族が寝る前の時間と共に過ごしたり、子どもの遊ぶスペースや将来的にはスタディコーナーとして利用させようと思っています。吹き抜けに面して設けられているので、子ども達だけで遊んでいても吹き抜けを通して気配が感じられるので安心して遊ばせることができるのです。吹き抜けに向かって話しかければ一階と二階でそれぞれの空間に居ても会話がしやすくなるのです。家族の繋がりを感じられることで安心感も高まります。互いの存在をいつまでも大切に思い合える家族でいるためには、家造りも一つの大きなポイントとなってくるのです。

居心地のいいリビング

リビングは家族が共に長時間過ごす場所です。それだけにどの空間よりも広々と、そして居心地のいい空間を誰もが求めることと思います。最近の傾向としてLDKの一体感を高めるスタイルが主流です。ダイニングやリビングの間に壁や扉で間仕切ることなく、オープンに空間を利用することで、奥に視界が繋がりより広さや開放感を感じられるようになるのです。

LDKの一体感を高めるのと同時に気を付けておきたいのが、空間にしっかりメリハリを付けるということです。LDKの一体感を高めることばかりに注目し過ぎると間延びして空間にメリハリが生まれません。そこで我が家はリビングをダウンフロアにしました。壁や扉を設けると閉鎖的な印象になってしまうのですが、高低差を出すことで空間の一体感を高めながらもそれぞれの空間をゾーニングすることができるのです。

またリビング部分を吹き抜けにしました。リビングをダウンフロアにして吹き抜けにしたことでより広々と開放感のあるリビングにすることができたのです。ダウンフロアにすることでより落ち着けて居心地の良さが高まりました。またこのリビングに面してウッドデッキを設けました。室内のリビングの延長としてアウトドアリビングを楽しめる空間を設けたことで、自然を肌で感じられる居心地のいい空間を得ることができたのです。

リビングはどの空間よりも長く過ごします。まずはこの空間の快適性を一番に考え、家族の笑顔で溢れるリビングにしたいものです。そのためにはLDKの一体感を大事にすることと、それぞれの空間に緩やかにメリハリを付けるということがポイントなのです。