夫婦で意見が分かれたところ

家造りは決めなくてはいけないことがたくさんあります。それだけに夫婦で意見が分かれることも多々あります。我が家も実際に家造りを体験して、夫婦で意見が対立することがたくさんあり大変でした。しかし意見をぶつけ合い、いいアイデアを模索する中で完成した住宅は、達成感や充実感で満たされ、最高に住みやすい家になったとも思います。

我が家が家造りを行う中で夫婦で意見が分かれたところは、二階にトイレを設けるかどうかということです。以前住んでいた二階建ての賃貸住宅には二階にはトイレがありませんでした。私の実家にも二階にはトイレがありません。二階にトイレがある家で生活をしたことのない私にとって、二階にはトイレは必要ないと思っていました。子ども達も4歳と2歳で小さいので一階で過ごす時間が長く、二階にトイレを設けても使用する機会は非常に少ないのです。

二階にもトイレを設けるということはコストもお手入れも二倍になるということも忘れてはいけないのです。家計を守り、家事を行う私にとって必要性を感じない二階のトイレは設置しなくてもいいと思っていました。しかし主人は二階にトイレがあれば、高齢になった時も便利だし、宿泊者が気兼ねなくトイレを使用できるようにするには二階にもトイレは必要だ!と言い張るのです。

しばらく話し合いが続き、我々が出した結論は、必要性が高まった時に、二階にもトイレを設けるということにしました。必要性の少ない現在は、トイレスペースは収納スペースとして利用します。必要性を感じたらすぐに設置ができるように排水管工事までしっかり行っておきます。二階で過ごす時間も増え、必要性が高まればここにトイレを設置するのです。このようにしたことで、その時々で最適の暮らしを送れ、コストやお手入れの手間を省くことができ家に一番長くいる主婦に優しい家になったと思います。しっかりと話し合い最良の選択を行い、最高の住宅を完成させましょう。

玄関にニッチ

我が家の新築住宅には玄関に飾り棚としてのニッチと収納機能を兼ね備えたニッチを組み合わせたものを設けました。玄関は住宅の顔とも言われる部分です。第一印象を決める大事な空間であるだけにこのようにデザイン性にも機能性にも優れたニッチを設けたのです。床から天井近くにまで広がる縦長で細身のニッチの上部と下部は飾り棚として利用します。お花やお気に入りの雑貨を飾れば玄関の印象も華やかになります。玄関の目を引くアクセント的な存在になってくれるのです。

その中段部分は、お客様用のスリッパラックとして収納スペースとしました。お客様用のスリッパの収納場所に頭を悩ませている人も多いと思います。使用頻度が低いため、置きっぱなしにしているとホコリをかぶってしまいますし、玄関の床に置き型のスリッパラックがあれば邪魔に感じたり、見た目にもよくありません。このニッチ内にお客様用のスリッパをしまうことで、邪魔に感じることもありません。スリッパが目に入ると見た目にも良くないので、ここにはミラー扉を設けました。

扉があることでスリッパを隠して収納できますし、スリッパにホコリをかぶりません。またミラー扉なので外出前に身だしなみをチェックするにも最適です。このニッチを設けたことでお客様のおもてなしにも適していますし、家族が身だしなみを整えるにも適したニッチとなりました。壁の厚みを有効利用させてデザイン性にも収納機能としても充実させた空間造りをしたいものです。

洗濯物干し場

洗濯は毎日行う家事の一つです。それだけにしっかりと環境を整え家事への負担を感じないようにしておきましょう。洗濯物干し場は屋外用は当たり前のように設けると思うのですが、意外と見落とされがちなのが室内用の洗濯物干し場です。雨などの悪天候時には屋外に洗濯物を干すことができません。また花粉が多く飛散するときや、大気汚染物質が多く飛来する時は屋外に洗濯物を干すのに抵抗を感じてしまいます。このような気象状況の時でも洗濯物をきちんと干せるように室内用の洗濯物干し場を設けておくのです。

そうすれば外出して帰宅が遅くなる時でも便利です。屋外用においても室内用においても洗濯機のある洗面室からの動線に配慮しましょう。屋外用で多いのが、一階の洗面室で洗濯を行い二階のバルコニーで干すというスタイルです。濡れて重くなった洗濯物を抱えて移動するには動線が長いですし、途中で階段を挟みます。若くて体力のある間は気にならないかもしれませんが、高齢になるにつれ体に大きな負担を感じてくるでしょう。

一番いいのが、洗面室に勝手口を設けて、その先に洗濯物を設けるスタイルです。ほとんど移動することなく洗濯物を干せ、体に負担をかけることもありません。そして室内用の洗濯物干し場においても洗面室を広く取り、ここに設ける人が多いです。洗濯機のある場所に室内用の洗濯物干し場があれば移動せずに衣類を干せて家事の効率が高まります。動線に配慮しながら屋外用と室内用の洗濯物干し場を設けましょう。

一階が見渡せるスキップフロア

我が家は家造りをすることになり多くのモデルハウスや完成住宅会に参加してきました。数多くの住宅を見てきて我が家にもぜひ取り入れたいなと思ったのが、一階を見渡せるスキップフロアです。階段と言うと一階と二階を繋ぐ通路でしかないと思っていた私は、階段途中に多目的に使用できるスペースを設けていることに衝撃を受けました。ここで過ごす時間は一人の時間を楽しむこともできるのですが、一階を覗けばLDKにいる家族の様子が目に入ってくるので家族との繋がりを感じることもできるのです。

我が家にこのスペースを設けるのであればここをママスペース兼パソコンスペースにしたいと思います。私は家事や育児の合間にパソコンを使い自宅で仕事をしています。また主人も持ち帰りの仕事が多いため仕事に集中できる空間がほしいと思っていました。しかし我が家にはまだ目の離せない小さな子どもが居るため、パソコンで仕事をしながらも子どもの様子は把握しやすい環境でなければいけないのです。一階を見渡せるスキップフロアであればここで仕事をしながらも子どもの様子をしっかりと把握できるのです。

ここにはカウンターと収納スペースがあれば多目的に使用できる便利なスペースとなるのです。カウンターがあればパソコンもできますし、洗濯物をたたんだり、アイロンがけをしたり、家計簿をつけたりもできます。資料を広げて仕事をすることもできますし、将来的には子どものスタディコーナーとして利用することもできます。多目的に使用するには収納スペースは欠かせません。

可動オープン棚を設けておけば、パソコン関連用品や、仕事の資料、子どものおもちゃに勉強道具といろいろな物を収納しておくことができます。物がきちんと片づけられることで多目的に使用できるのです。子どもがここで遊んでいても、キッチンで夕飯の支度をしながらスキップフロアの様子を伺えるので、安心してそれぞれの時間を過ごすことができます。一番の魅力は家族の繋がりを感じながらも、個人の時間も満喫できることだと思います。一人でホッとできる空間があるのとないのでは住宅の居心地も大きく変わってくるのです。

家族の繋がりを感じられる家

我が家の家造りのテーマは、家族の繋がりを感じられる家にするということでした。そこでまず取り入れたのが、最近人気となっているリビング階段です。家族の集まるリビングを必ず通らなければ二階の部屋には行き来できないようにすることで、家族がリビングで顔を合わせる機会が自然と作りだせるのです。

子どもが小さい間は親と過ごす時間が当たり前のようになっていますが、成長するにつれ一人の時間やお友達との時間が増えてきます。このようになった時でも家族が顔を合わせて、自然とコミュニケーションが生まれやすい間取りにしておくことで家族関係の良好さが保て、家族の繋がりを大切にできるようになるのです。

またこのリビング階段は子どもの犯罪率を下げているというデータが出ているのです。家族関係の悪化は子どもの犯罪率にも繋がりやすくなるので、そういう意味でも家族関係の良好さというのは大事なのかもしれません。そしてリビングの一部を吹き抜けにしました。そして吹き抜けに面して二階にはファミリスペースを設けています。

セカンドリビングのような空間で家族が寝る前の時間と共に過ごしたり、子どもの遊ぶスペースや将来的にはスタディコーナーとして利用させようと思っています。吹き抜けに面して設けられているので、子ども達だけで遊んでいても吹き抜けを通して気配が感じられるので安心して遊ばせることができるのです。吹き抜けに向かって話しかければ一階と二階でそれぞれの空間に居ても会話がしやすくなるのです。家族の繋がりを感じられることで安心感も高まります。互いの存在をいつまでも大切に思い合える家族でいるためには、家造りも一つの大きなポイントとなってくるのです。

居心地のいいリビング

リビングは家族が共に長時間過ごす場所です。それだけにどの空間よりも広々と、そして居心地のいい空間を誰もが求めることと思います。最近の傾向としてLDKの一体感を高めるスタイルが主流です。ダイニングやリビングの間に壁や扉で間仕切ることなく、オープンに空間を利用することで、奥に視界が繋がりより広さや開放感を感じられるようになるのです。

LDKの一体感を高めるのと同時に気を付けておきたいのが、空間にしっかりメリハリを付けるということです。LDKの一体感を高めることばかりに注目し過ぎると間延びして空間にメリハリが生まれません。そこで我が家はリビングをダウンフロアにしました。壁や扉を設けると閉鎖的な印象になってしまうのですが、高低差を出すことで空間の一体感を高めながらもそれぞれの空間をゾーニングすることができるのです。

またリビング部分を吹き抜けにしました。リビングをダウンフロアにして吹き抜けにしたことでより広々と開放感のあるリビングにすることができたのです。ダウンフロアにすることでより落ち着けて居心地の良さが高まりました。またこのリビングに面してウッドデッキを設けました。室内のリビングの延長としてアウトドアリビングを楽しめる空間を設けたことで、自然を肌で感じられる居心地のいい空間を得ることができたのです。

リビングはどの空間よりも長く過ごします。まずはこの空間の快適性を一番に考え、家族の笑顔で溢れるリビングにしたいものです。そのためにはLDKの一体感を大事にすることと、それぞれの空間に緩やかにメリハリを付けるということがポイントなのです。

腰壁のあるキッチン

住宅のテイストが多様化するのと同じように、キッチンスタイルも多様化しています。従来のキッチンは壁付けタイプの多く、キッチンで家事をする母親の姿はいつも背中でした。しかし最近の主流のキッチンスタイルは対面式のフルオープンキッチンです。家事をしながら家族と顔を合わせてコミュニケーションを取ることができます。

また吊り戸棚がないことでLDKの一体感を高めることができ、スッキリと開放感のある空間にできるのです。しかしこのキッチンスタイルのデメリットは、キッチンが汚れている時の見栄えの悪さです。
キレイで片付いている時は見せるキッチンとしてスタイリッシュな印象を与えますが、調理中や、調理後のキッチンが片付いていない場合でも、キッチンやダイニングからその光景が丸見えとなってしまいます。片付け下手な人にとっては向かないキッチンスタイルとも言えます。

私は対面式のセミオープンキッチンにしました。キッチンの前に腰壁を設けることで、LDKの一体感を損なうことなく、しかし気になる手元をしっかり隠すことができるのです。調理中や調理後の片付いていない時に、急な来客者が来てもすぐに対応できるのも嬉しいですね。
またこの腰壁を設けることで、ニッチを設けることができました。キッチン側には調味料入れとしてのニッチを設けました。今までは作業スペースにいつも使用する調味料を並べていましたが、これでは作業スペースを有効的に使用できません。調味料入れのニッチがあればここに調味料をしまい、作業スペースを有効的に使用できるのです。腰壁があることで私には最高のキッチンとなりました。

階段下を有効活用

住宅への不満の多くは収納スペースの少なさと言われています。住宅への不満をなくし満足度の高まる家にするには住宅の中にデッドスペースを生まないようにすることだと思います。最近では当たり前のようになった階段下収納。私が住んでいる賃貸住宅にも階段下収納が設けられています。しかし特殊な形状の階段の下の収納は上手に活用しなければ使い勝手のよくない収納になってしまいます。

私の友人宅はこの階段下スペースを収納スペースにするのではなく造作カウンターを設けてパソコンなどできるワークスペースを造っていました。斜めに広がる天井を活かしてカウンターの上には棚を設けて、本を収納したり飾り棚として活用していました。またカウンター下の部分とカウンターより下の階段下スペースを活用し収納スペースとしていました。わずかにも無駄なスペースを生むことなく上手に空間を利用したワークスペースになっているなという印象でした。階段下ということで自然の明るさを取り入れることはできません。夜でもこのワークスペースを活用できるように照明を設置していました。このワークスペースを使用しない時はイスをカウンターの下に収納して空間を少しでもスッキリみせる工夫もしていました。

リビングの一角にこのワークスペースが設けられていたので主婦が家計簿をつけるにも、子どもが勉強するにも最適の空間になっていました。間取りを考える際には階段下をどのように有効活用させるかも考えながら決めた方がいいでしょう。

エントランスニッチ

玄関はお客様が住宅に足を踏み入れる第一歩となる空間です。明るく素敵な空間に仕上げたいのと同時に、実用性も兼ね合わせておきたいものです。そこで壁厚を利用してエントランスニッチを設けてみるのはいかがでしょうか。縦長のエントランスニッチは天井近くまで広がりを持たせます。

上部と下部は玄関に華やかさを増すために、飾り棚としてオープンにします。中央部分は、お客様用のスリッパを収納しておくスリッパラックとして壁厚を利用するのです。生活感を感じさせないためにここの収納部分には姿見となるミラー扉にします。扉が閉まっている時は、姿見として活用できるので、通勤や通学などの外出時にはきちんと身だしなみを整えることができるのです。

このような機能的なエントランスニッチがあることで、お客様のおもてなしをきちんと行え、家族も便利さを感じる空間が広がるのです。壁厚を利用したニッチなので、空間に全く圧迫感を与えることがないので、広さに余裕のないエントランスホールでも設置することが可能なのです。むしろ広さに余裕がない家にこそこのニッチが活躍してくれるのです。

お客様用のスリッパの置き場に頭を悩ませている人も多いと思います。床に置き型のスリッパラックでは行き来する際に邪魔に感じることもあるでしょう。玄関は第一印象を決める重要な空間なだけに物がきちんと片づけられ、生活感を感じさせないスッキリとした空間を保ちたいものです。また外出時には全身をチェックしたいものです。全身鏡でしっかりと身だしなみを整え、気持ちよくお出かけしたいものですね。

和室

最近はリビングの一角やリビングの延長上に和室を設ける間取りが増えてきました。独立した和室を設ける人は少なくなってきました。なぜなら独立型の和室は使い勝手があまり良くないからです。
しかし家に両親がよく泊りに来たり、友人や親戚が宿泊する機会が多い家庭ではこのような独立型の和室があると便利です。宿泊者をもてなすという意味でも独立した和室があればゆっくりとくつろいで休んでもらうことができるからです。しかしこのような来客時があまりない家庭であれば普段使いできる和室と言うのが求められます。

リビングの一角や延長上に和室があることでリビングの空間により広がりを見せ、開放感を与えてくれます。子どもが遊ぶスペースとして、また子どもが昼寝をした時にも重宝します。時には洗濯物を畳んだり、アイロンがけをしたり、裁縫したり家事を行う空間としても役立てることができます。
子どもが小さい家庭ではこのスタイルの方がいいでしょう。和室で家事をしていてもリビングで遊んでいる様子を確認できますし、逆にキッチンで夕飯の準備をしていても和室で遊んでいる子どもの様子を把握できます。

このようにライフスタイルによって和室に求められる空間のあり方が変わってきます。住宅のテイストも洋風化する中で和室の存在が小さくなっているような気がします。しかし和室の居心地の良さは日本人なら受け継いでいきたいものでもあると思います。マイホームを建てる時は自分のライフスタイルを見直し和室を最適な場所に設けたいです。